今、少年時代を振り返ると懐かしい景色(光景)が蘇る。特にその時代を過ごして来た時の建築物が瞼に焼きついている。それは、祖父母の家で故郷(ふるさと)の大工が建てた伝統構法の住まいだ。

 石の上に柱を立てた石場建ての木造2階建てである。玄関を入ると通り抜けの三和土(たたき)が有り、重厚感のある大黒柱と花神柱、桁鴨居、それに竈(へっつい)さんと呼ばれるかまど、つし(屋根裏物置の様な部屋)に厩(うまや)など今となってはほとんど使われない伝統的建築用語だが、子どもの頃に耳にした言葉が今でも脳裏に焼き付いている。

 そんな民家には、なんとも言えない心地良い空間があった。日々の慌ただしい暮らしの中で、古民家を見かけると何故か少年時代が懐かしく心が癒される。

 皆さま、こんにちは。 そして、伝統再築士会のホームページへようこそ。

 昨今、日本の伝統文化や伝統技術が忘れ去られようとしている中で、先人達の遺してくれた知恵や業を少しでも多く、次世代の為に継承出来ればという想いです。 又、環境問題がクローズアップされる中で、持続可能な循環型建築社会の市場創造を構築し、古民家を安全で安心の出来る住まいに再築し、未来の子ども達のために残していく活動をして参ります。

 日本の伝統的な民家は地産地消の元に、地域の匠達の術で創られた住まいで有り、そこには家族の団欒と歴史が有りました。

 日本伝統再築士会奈良支部は、そんな住まいを守り、地域に密着した型や活動で昔の活気に満ち溢れたふるさとのまちづくりを目指してまいります。

一般社団法人日本伝統再築士会奈良支部
支部長 佐々岡 弘昭